マリア教会
「天才ってやつなのかな?」
詩織が呟いた時、部屋の扉がノックされた。
「はい」
「失礼します」
入って来たのは白いスーツを着て、腰に守護隊の剣を差した若い女の子。
「キミは?」
若干詩織が驚いたように聞く。少女は姿勢を正し、ハッキリした口調で答えた。
「今年度から第五部隊隊長に就任しました小夜と言います」
噂の最年少隊長。確かに表情には幼さが残っているが、目だけはそれに似合わず闘志のような光が灯っている。
第五部隊隊長と聞いて詩織は安心したのか、友好的な笑顔を浮かべる。
「ああキミが。レイ、お茶入れて」
「はい」
そしてレイがコーヒーを入れようとしたが、それを小夜は手で制した。
「構わないで下さい。今日は挨拶に来ただけですので、これで失礼します。今後ともよろしくお願いします」
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