禁断の恋はじめます
「ご両親 遅いね……。」


「多分…すぐには来ないよ。」


「謝らなきゃ…私助けてもらったから…」



「いつ来るか…わかんねーよ……。
俺のことより仕事なんだって……。」



「だって……
勇樹…ケガしたのよ……。
痛い思いして…心配してくれないの?」


私は勇樹が可哀そうで涙が出てきた。


「泣くなって……。
俺は…慣れてるからさ……。
だから…啓吾がうらやましかったんだ…
いつも応援に来てくれる両親と
愛らしい妹……
啓吾には俺にないものたくさんあって
ずっとうらやましかった……。」



「そっか……
じゃあ…これからは私が
勇樹の応援団だから……。」



「マジ?
朱奈が応援してくれたら
五倍はうれしいよ……。」


そう言うと勇樹は目を閉じた。



私のせいで大けがをした勇樹を…
抱しめてあげたいって思った。



  後悔しない?


抱きしめたらもう
啓吾に抱きしめてもらう事は
二度とできない


私は勇樹に覆いかぶさった。


「私がいるよ」

勇樹を抱きしめた。
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