禁断の恋はじめます
「幸せだった……。
そんな過去があるなんて思わないくらい
とうちゃんとかあちゃんが喜んでくれるから
サッカー頑張ったんだ……。
朱奈が『カッコイイ』って言ってくれるから
たくさんゴール決めた……。
俺…サッカー頑張れたのは
みんなが応援してくれるのが
すごく…嬉しかったから……。」


「そうだよ。
啓吾はじまんの息子だよ。
これからも…そう
いつでもここが啓吾の家なんだから。」


ママが啓吾を抱きしめた。


啓吾の泣き声が悲しく響く…
こんな形で自分の真実を知ってしまった啓吾

夢をつかむ寸前で
指の間からサラサラと流れ落ちて行く…


その幸せを私が
絶対に拾い集めてあげるから
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