禁断の恋はじめます
同僚の送別会を終えた私は
気の合う数人の仲間たちと
繁華街を歩いていた。


次々と踏みかためられていく雪は
黒く汚れていた。


そこを避ける様に
みんなで歩いていた。


「また来てね~~~ぇ。」
女性客を見送る
ノリノリの男たちの声


「あれってホストだよね~~。」


その中にいた肥えた女が
一人の男の首に巻きついて
音を立てて唇に吸いついた。


「ヒューヒュー~~」
周りの取り巻きが盛り上げている。


「リュウガ~~ 浮気したら怒るわよ~。」


「ハイハイ~~いい子にして
またの起こしをお待ちしてますよ~。」


髪の毛をクシャクシャにした男に見覚えがあった。


女性客がタクシーで消えた瞬間
男は雪にツバを吐きかけた。



「リュウガさん いいな~~
今日は時計…うらやましいな~~。」


若めな男たちが
そう言いながら店に戻って行った。


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