幸せのカタチ
キッチンでは敦之がハンバーグを温めているところだった。



「温かくなったぁー?」

「んー、もうちょっとだと思う・・・」




できるだけ普通に話さなきゃ。


そう自分に言い聞かせる。




敦之と一緒にいると、いつもそう思う。



そうしないとドキドキしちゃって上手く話せないから。





「おしっ、こんな感じだろ。どうだ、穂香!」

「んー、いいんじゃない?っていうか食べるの敦之だし。」

「まぁ、そうなんだけどなー。」

さすが敦之。


あたしの家のことをよく分かってる。


昔から遊びに来ていただけあって、物の置いてある場所を全部覚えているから、あたしが何か言わなくても自分で用意が出来る。



あたしは椅子に座ったまま、なにもしていないのに、敦之の所にはハンバーグとお箸と飲み物があった。


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