気付いてよ
「好きで幼馴染なんかになった訳じゃないですから。」
「な、なによそれっ!幼馴染を口実にして朋哉くんの近くにいるくせにっ!」
「そうかもしれないけど…貴方たちには私の気持ちなんて一生分からないよ。」
それだけ言って私は彼女たちと反対側に歩いた。
ポカンとして、彼女たちは黙っていた。
そう、一生分からない。
遊びで付き合うこともできない悲しさなんて。
遊ばれて捨てられて、傷つくだけ傷ついたら、忘れたいと思うかもしれないのに。