気付いてよ

部屋の前に着けば、嫌でも目に入る隣のドア。

もう朋は着いてるよね。

きっと朋は知らない、私があんなことくらいで泣けちゃうってこと。

知るはずがない、だって今まで隠してきたんだから。



次の日から私は色んな理由をつけて朋を避けた。

タイミングよく朋も、友達と遊ぶ予定が放課後に入ったりして、不自然な感じにはならなかった。

相変わらず私を気にかけてくれる大倉くんとは、結構仲良くなった気がする。

そして、あの日から私は一つ決めたことがあった。

それは、朋に告白すること。

今まで、幼馴染って関係を壊したくなくて、会えなくなるのが嫌で、ずっと自分の気持ちに嘘を吐き続けてきた。

でも、今思えば限界なんてとっくに超えていたんだ。

限界を示す境界線はどこにあるか今はもう分からない。

私のためだけじゃなくて、朋のためにもそろそろ終わらせなきゃいけない。

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