気付いてよ
鞄の中に手を入れて携帯を探す。
手に触れた、少し冷たい見知った形のそれを持ち上げる。
ディスプレイには封筒のマークがあった。
受信ボックスの一番上には、今会いたいと思った人の名前。
それを見ただけで嬉しくなる私はもう末期だ。
内容は今大丈夫?、それだけだった。
特に内容の意味も考えずに大丈夫だよ、とだけ打って玄関に向かった。
ドアを開けて外に出れば、調度朋も隣りからでてくるところだった。
目が合ってすぐに久しぶり、と声を掛けられる。
一週間ぶりに聞く朋の声に訳もなく泣きそうになる。
声が震えないように久しぶり、とだけ返した。