気付いてよ
「よーっす。」
「はよ。」
いつも通り白石が俺に声を掛ける。
今日は昨日より大分気分が良い。
「おっ。いつも通りじゃん。」
本当にこいつは人の事見てなさそうで見てるんだよな。
「まぁな。」
結局俺が悩むのはおかしいし、ただ寂しいってことにした。
半ば無理やりっぽいのは、気付かないふりだ。
今日は昨日みたいに授業もサボらなかった。
やれば出来るじゃん、俺。
やっぱり悩むのなんて体に良くないよな。