花には水を
同い年?それとも下?
まあどっちでもいいか。
どうせ、目見えないし。
もう話すこともないだろうし。
ふぅ、とため息をついて私はまた前をむく。
「・・・えっと、どっちの道行けばいいッスか?」
少し歩いてからそう彼に問われ、一度足を止める。
・・・見えない。
「いくつに分かれてます?」
地形はなんとなく覚えてるから帰れるだろう。
「え、あ二つ」
「じゃあ、多分左だと思います。すいません」
そう彼に向かって言うと、私はまた足を動かした。