花には水を




もやもやとした気持ちが消えない。




そんな気持ちのままいるのが嫌になった私は、カバンから財布を取り出すと部屋を出た。




少しでもいいから、はっきりとしない気持ちを消したかった。




家を出ると、とぼとぼと道をあるきだした。





外はもう暗くなっていた。





肌寒い風が頬や首にあたり、少しだけ身を震わせた。





「…きれぇ…」



ふと、見上げた夜空にキラキラと光る星。



それは、やっぱり本物だからか。





プラネタリウムで映る幻像よりも、真っ向から私に光を放つ。






…あ。



そういえば、キラキラ光ってる星って連に似てる…。




笑って私を見るときの…。




そのときの連みたいに光ってみえる…。







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