花には水を
「何、あんたあんなの!」
バカ子が、泣きだしそうな顔で私をみる。
「瑞穂くんの事、知ったように!あたしだって、瑞穂くんをずっと見てたんだから…!」
涙を堪えるように、バカ子が言う。
ねぇ、だったら何で?
何で…
「瑞穂の事、私も知らないよ。多分3分の1も…。でも、貴方よりは知ってる。ずっと、見てたんなら何でわからないの?何で、瑞穂のよさが貴方にはわからないの?」
ずっと見てたんでしょ?
気がついたら、涙が頬を伝っていた。
友達を貶されたようで…涙が止まらなくなっていた。
「…なんで、泣いてんの?」
ふわっと、包まれた。
優しく、隠すように。
鼻をくすぐるこの匂い。
驚いた。
どうしたらいいのか、わからなくなった。
だけど…なんでか安心してしまってた。