花には水を
瑞穂は私を見つけるように、体をずらして頭を下げてた。
起き上がった瑞穂の顔は、申し訳なさそうに悲しそうだった。
「全然、いいよ。大丈夫だったから…。」
連が来てくれたから。
助けてくれたから。
全然、嫌な思いとかもしてないから。
だからそんな表情しないで。
振り返った連は、私に目を向けた。
つらそうに顔を歪めてまた前に向きなおす。
「…瑞穂先輩は、先輩が好きなんですか?」
急にそう切り出した連。
何を言い出すのかと、驚く私に連はまた続ける。
「それともただの、友人ですか?」
何が知りたいのか。
私には、連の気持ちは分からなかったから。