花には水を
本人は違うと言い張ったけれど、袋に印刷された店の名前に剥がされた跡のない未開封の袋に俺は嬉しくなって笑った。
しかも、妙なほど俺の趣味にあってる。
俺のためなの?
俺の事考えて買ってくれたの?
そう思うと、嬉しくてかわいいなぁって思ったのを思い出した。
絶対灯の趣味とは違うとおもうし、女の子の鞄には不向きなそのキンホルダー。
まあこれが灯の鞄って確信づいたのは難しそうな本と一緒に置いてあったノートに書かれた名前だったけど。
「…やば」
にんまりと、緩むほほに手を当てる。
何気お揃いって事?
ちょ、まじこれは嬉しいわ。
嬉しさを押し込めながら灯の鞄を手に取ると教室をでて灯りを探す。