〔完〕あなたと過ごす季節
「さ…桜ツ…。」

「しゃべっちゃダメ!今、救急車呼ぶからね!!」


今日に限ってケータイを家に置いてきていた。

一旦家に戻ろうと立ち上がった。


「行…くな、桜…。」


涼が私を引き止めた。


「でもっ…。」

「いい…んだ、ど…うせもう長…くはない…。
だから…さ、頼…むから…俺の…傍にいて…。」
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