キミがいた証
よく分からないけど、多分事故かな、って思った。
そして視線をまた戻そうとした時、
「優斗っ!!!」
と、誰かが叫んでいる声が聞こえた。
優斗…?
嫌な予感が走った。
まさか、そんなわけないよね。
同じ名前の人かもしれないし…
けれど、嫌な予感が消えない。
「優斗!!」
また聞こえる声。
その声にもなんだか聞き覚えがあるような気がした。
そして遠くから救急車の音が聞こえ出した時、私は走り出していた。
その人だかりの方へ。