キミがいた証




「真白!?」




後ろで私を呼ぶ千夏の声は、耳に入らなかった。




やだ…




やだ、やだ…




嫌な予感が増していく。




「すみません、通してください!」




私は人だかりをかき分け、中を通って行った。




そして私の瞳に映った。





大量の血を流し横たわっている優斗。




そして側で声をかけているお兄ちゃん。




「優斗…?」





お兄ちゃんが私の方を見た。




「真白…」




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