キミがいた証




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私は千夏に手を引かれ、病院に着いた。




千夏だって動揺していなかったわけではない。




繋がれた手は、少し震えていた気がした。




そして、ある病室の前にお兄ちゃんが立っているのを見つけた。




「お兄ちゃん…!」




振り向いたお兄ちゃんの頬には、涙が伝っていた。





「…優斗、は…?」





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