キミがいた証
「優斗…っ!!」
病室に入った私がまず目にしたのは、まるで寝ているような優斗だった。
「ねぇ、優斗っ、起きて!起きてよっ!ねぇ、優斗!!」
何度名前を読んでも、身体を揺すっても起きない。
きっと寝ているだけ。
「ねぇ、優斗!寝てないで起きてよ…っ!」
「真白…やめろ…」
寝てる優斗を起こそうとしている私を、お兄ちゃんが止めようとした。
「やだ…っ、嫌だもん…!優斗っ!ねぇ、優斗!起きてよぉ!!」