ひまわり
もうすぐ日付が変わる
ケンカしても絶対ここに仲直りしに来てくれていたのに‥。
今日はもう寝よう。
次々と溢れる涙を拭って
窓を閉めようとした
そのとき
慧の部屋の電気がついた‥
ガラガラ
「結衣、ごめんな。忘れてたわけじゃないんだ。ただこれ、結衣に買ってきた。ほら‥って、え?何泣いてんだよ〜」
わざとらしく心配する慧
気まずかったのだろうか‥
口実とはいえあたしの大好きなものを買ってきてくれるなんて
やっぱり慧は、
優しすぎるよ‥
「っ‥あり‥がど」
慧に会えた‥
嬉しくて、嬉しくて
心から好きと思った
慧のそばにいたい
手間のかかる幼なじみじゃなく
手間のかかる彼女として――
あたしの中で慧が
幼なじみから好きな人に変わった瞬間だった――