ひまわり

慧side



バカな結衣が行ける範囲の高校

俺の高校選びの重点はそこだった
だいすきなだいすきな結衣のそばにいたかった
勇気ないから、自信ないからすきなんて言えない
だから卑怯な俺は幼なじみという面目をつかって、
結衣の隣‥特等席を独占していたんだ
結衣に近づこうとする男がいれば、そいつの前で結衣の頭をなでる‥

俺はそうやって
結衣を守ってきた
いや、最低なことをしてきたんだ――


純粋な結衣に
こんな醜い俺はふさわしくない






――神様、どうか
俺に勇気をください

俺を――きれいにして下さい



< 14 / 60 >

この作品をシェア

pagetop