Kiss★恐怖症
校門の右と左を指差す。
「家、どっち?」
そうか。
一緒に帰るんだったら、家の方向一緒なはず。
「私は、右だけど」
「え…俺、左」
「「…」」
…え。
うん、まさかの逆方向。
まさかの事態…でもないとはいえ、言葉を失う。
「…右ってことは…電車?」
「うん。左ってことは…歩き?」
「うん…」
右の方向には、この学校の最寄り駅がある。
右に帰る人はたいてい電車通学。
左に帰る人は、家が学校から徒歩圏内の人。
だから結局、ここで別れるのがオチっぽい。
まあ、付きまとわれる心配がなくなるっちゃなくなるか。
「じゃあ、ここでお別れだね。じゃーね」
そう言って、右方向へ歩く私。
すぐに追ってくるかと思ってたけど、追ってこない。
私、肩にかけていた鞄をまた肩にかけ直す。
「家、どっち?」
そうか。
一緒に帰るんだったら、家の方向一緒なはず。
「私は、右だけど」
「え…俺、左」
「「…」」
…え。
うん、まさかの逆方向。
まさかの事態…でもないとはいえ、言葉を失う。
「…右ってことは…電車?」
「うん。左ってことは…歩き?」
「うん…」
右の方向には、この学校の最寄り駅がある。
右に帰る人はたいてい電車通学。
左に帰る人は、家が学校から徒歩圏内の人。
だから結局、ここで別れるのがオチっぽい。
まあ、付きまとわれる心配がなくなるっちゃなくなるか。
「じゃあ、ここでお別れだね。じゃーね」
そう言って、右方向へ歩く私。
すぐに追ってくるかと思ってたけど、追ってこない。
私、肩にかけていた鞄をまた肩にかけ直す。