ゴスロリ彼女のキスの味


 抱きついてきたってことは“まだ”ゼロに頼られているんだよな?


 ゼロを見捨てた夢のことを思い出しながら問いかける。


 夢のことなんか早く忘れりゃいいのに……。


 おれは自分の弱い部分を再確認して、まるで他人事のように嫌気を差す。


「ゴスロリ女に殺されそうになってしかも間違われたって聞いたぞ」

 おれが現状を把握するために尋ねると、ゼロの膝がガクッと折れた。


「零?!」

 おれは焦りながらもゼロの体を支える。

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