ゴスロリ彼女のキスの味


「いまから1時間23分前に掴んだ情報なんだけど、蜜姫さんは隠れゴスロリファンなのよ」

 倉吉が細かい時間を言って話しに真実味を持たせようとする。


「零がゴスロリだからって殺人犯に決め付けるな!」

 ゼロが隠れゴスロリであることをこの際後回しにして、代わりに反発してやった。


「そうね、ゴスロリ好きは世の中に一杯いるわね。でも、これを蜜姫さんが持ってきたのはどういうことなのかしら?」

 倉吉は部屋の隅に行き、積み重なった座布団を手で崩した。


 座布団に紛れて、紙袋が一緒に床に倒れるとドサッと日傘が紙袋から半分くらい出てくる。


 紙袋の奥には黒い服も見えた。


 たぶんゴスロリ女に着せられた服だ。

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