ゴスロリ彼女のキスの味


「おまえの言い方は零を完璧にゴスロリ女だと決め付けているみたいだな」

 倉吉の細か過ぎる洞察力に負けるわけにはいかない。


「田中君と話してるうちに私の推理は確信へと変わったわ」


「零、こんなところから早く出よう!」

 おれはゼロの手を握る。


 こんな形でゼロと初めて手を握るなんて思いもしなかった。


 もっと意思の疎通を図ってからと思っていたのに……。


「反論がないということは蜜姫さんをゴスロリ女だと認めることになるけど、いいの?」

 倉吉がおれたちを踏みとどまらせようとする。

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