ゴスロリ彼女のキスの味


「仮に零のお父さんがカマキリ先生だったとして、どうして殺人までしないといけないんだ?」

 なんとなく倉吉の表情に信憑性の陰を感じて無視できない。


「カマキリ先生は学校を辞めさせられて自殺したの。噂を流したのは父親が担任をしていた5年2組の生徒だと蜜姫さんは思ってるんじゃないかしら」


「5年2組じゃないおまえが狙われる理由は?」


「私の母親はPTAで、カマキリ先生を追い込んだ一人。通り魔的に殺してしまうより、私と田中君には記憶を掘り起こして恐怖感を植え付けさせてから始末したいんじゃない?」


「見事な推理だな」

 おれはわざと大きな音を立てて拍手を送った。少しでも倉吉を信じた自分に対する戒めでもある。

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