ゴスロリ彼女のキスの味
ゼロを発見できず、落胆していると倉吉がやって来た。
「逃げられたんだ」
表情は見てないが、声のトーンからすると、他人の不幸を喜んでいる感じではない。
「倉吉、零がおれたちを殺さず、襲わなかったのは、どうやって説明するんだ?」
おれは斜に構えてきつい口調で尋ねる。
「睡眠導入剤の効果で体力がなくなってるから殺すのをやめたんだと思う。逆に感謝してほしいくらいなんだけど」
「零は人殺しじゃないと否定したぞ」
「でも、わざわざゴスロリの衣装を持って逃げる理由なんてないじゃない。あれは蜜姫さんの私物なのよ」