ゴスロリ彼女のキスの味


 短い悲鳴を上げたのは倉吉。


 何だ?


 後退りしてきた倉吉がおれにぶつかった。


 震えているのが体の振動で伝わってくる。


 おれは倉吉の視線の先に顔を向けた。


 ドクン!と心臓が大きく波打つ。


 真っ黒い服を着たゴスロリ女がこっちを見ている。


「誰……だ?」

 ラメだらけのアゲハ蝶のマスクをしているし、顔の輪郭、体系さえも暗くて視覚からの情報も乏しい。

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