Cygnus
ホッと
息をついた時だった


『紗季…。バイト終わったの?』



え…?



目の前の光景が
一気にフラッシュバックする



え…-




次の瞬間

さっきまで誰の居なかった


夕日の差し込む窓辺には


優雅に寄りかかり
本を片手に
こちらに微笑みかける

彼の姿…



色素の薄い髪が
夕日に透けて
輝いて


実在してるかのように錯覚させる…
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