Cygnus
私は

力なく

その場に崩れ落ちた



「…くっ…ふ…




…芳…史っ…。」




彼が居なくなってから

初めて
名前を口にした



名前を呼んでも

もう
返事は来ない


寂しくて


虚しくて



押しつぶされそうで


私は彼の名前を口には出さなかった
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