Cygnus
でも
…
でも…
もう…無理だよ…
「芳史ぃ…!」
絞り出したような声が
誰もいない
部屋に響いた
どうして…
…いないの?
どうして…
どうして…
「芳史…。」
瞳を閉じれば
窓辺には変わらず彼が
立っていて
私の声に
優しく微笑んでくれる
なのに
見上げた先には
何も…ない…
…
でも…
もう…無理だよ…
「芳史ぃ…!」
絞り出したような声が
誰もいない
部屋に響いた
どうして…
…いないの?
どうして…
どうして…
「芳史…。」
瞳を閉じれば
窓辺には変わらず彼が
立っていて
私の声に
優しく微笑んでくれる
なのに
見上げた先には
何も…ない…