Cygnus
『え…?
あ、はい。
そうですけど…

なんで、
河野さんが新井さんの携帯に
出るんですか?』


アイツによく似た声に
怒りがこみ上げる


「君は…何も知らないから…。」


『え?
なんすか?』



こうなったら
すべて
話してしまおうか…



その方が

彼女のため…?





いや…

俺のため…




「とりあえず、
今からF塔の第5研究室に来い。

そこで全部話すから。」


早川の答えを待たずに
俺は携帯を閉じた
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