Cygnus
「どうしたの?
元気ないけど…?」


思ったよりも近い声に
思わず顔を上げると

すぐそばに加藤君の顔があった


うわっ!!


ババッと一気に顔が熱くなる

恥ずかしくて
耐えきれずに俯いた


「何…?
なんか…避けてる?」


「や、違う…んです…。」


近い
近い
近い



鼓動が耳に響いて


熱い…


「じゃあ、顔あげてよ。」


少し強めな
口調に




仕方なく…

おずおずと
顔を上げた
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