LOVE&MASK
次の日。
傘をカバンにしのばせ、教室へと足を運んだ。
「レイー!おっはよ。」
「加奈子、おはよ。」
すでに登校していた加奈子が満面の笑みであたしに近づいてきた。
「何?何かご機嫌だね。」
いつもに増して花が飛んでいる加奈子を見ると、何かあった様子。
まあ、聞かなくても彼氏関連ってことは丸分かりなんだけどね。
「んー?昨日久しぶりに平太と帰れたから♪」
キュルン、なんて効果音が似合いそうな素振りで笑うもんだから、女のあたしでもときめいてしまいそう。
うん、やっぱり女の子はこれくらい素直でなきゃいけないのよ。
男だってそれを求めているんだもん。
だからあたしみたいなキツイのは、求められないんだ。
需要がないのよね…
きっと。