大切な人


4、過去 byユリ



高校に入学してきて、いきなりできた友達とお話し中です。



「好きな食べ物は?」



クロさんが話題を出した。



「僕はいちごだなぁ~!」



カオちゃんが頬っぺたを赤くしている。



カオちゃんはとてもかわいいです。



男の子には見えないけど…、弟みたいでかわいがってあげたくなります。



「ベタな回答だな。」



「じゃ、じゃあセイちゃんは何が好きなのさっ!」



「ない。」



「それこそつまらないじゃんかぁ~!」



「黙れチビ。」



「チビじゃないもん!」



皆さん面白いなぁ……、毎日変わらないですね。



そう思っていると、内田さんと目が合った。



「おまえは?」



えっ……?



内田さんに聞かれるとは思わなくて、少し驚いた。



「え…えっと……、ショートケーキ…とか……。」



私がそう答えると、なぜか静かになった。



えっえっえ?!わ、私なにか悪いこと言った……?!



「え、えっと……り…陸くんは?!」



あまりの焦りに、陸くんに振ってしまった。



「あ、俺?俺は牛乳かな?」



陸くんが言うと、クロくんが指を指しながら笑いだした。



「そーじゃないだろー!陸は陸上部やってんだから、プロテインって言うべきだろー?!」



プ…プロテイン……。



なぜか笑いが込み上げてきて、みんなも笑いだした。



「な、なんだよ!!陸上やってるだけでそんな扱いかよっ!」



陸くんが顔を赤くさせている……。



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