大切な人
不思議と学校では眠気が襲ってきて、授業中はずっと寝ていた。
そのおかげか放課後になると、すっかり元気になった。
「よし!今日もみんなで話していこーぜ!」
俺はこの時間が学校生活の中で、1番楽しみだ!
なにより…ユリちゃんと話せるからな!
しかし、元気なのは俺だけのようだ。
「ごめーん、僕…体調悪いから……帰るねぇ……。」
薫がバックを持って教室から出ていった。
「お、おい!薫!」
「俺も帰る……。」
俺が引き止めようとすると、星夜も帰っていってしまった。
おいおい!みんなどうしたんだよ!
ノリが悪いなぁ~
「僕も…手伝いがあるから帰るね。」
優がにこにこしながら、教室から出ていった。
「優もかよっ!!」
やっぱり優は読めねぇ……
手伝いって、なんの手伝いだよっ!
結局残ったのは、俺とユリちゃんだけだった。
……………………
な、なんか気まずい……。
「美月…どこへ行ったんだろう……。」
ユリちゃんがぼそっと言った。
「たしかにどこ行ったんだろうね?」
ユリちゃんは無言のまま、外を見ていた。
2人っきりのため、教室はすごい静かだ……。
ドクンドクン……
胸の鼓動が早くなっていく。
「お、俺!美月ちゃん探してくるね!」
この空気に耐えられなくなり、教室から抜け出した。