大切な人
4、最悪な1日 by陸斗
「おせーよ!優!」
「ごめんごめん!」
優がいつものように、約束時間より遅く来た。
「いっつも遅いっつーの!」
いっつもにこにこしながら来やがって!
今日こそ許さねぇからな!
しかし優はひるむことなく笑顔で言った。
「本当ごめんって!これでも、5分前には出たんだよ~。」
「5分前に出て、なんで約束の時間よりも遅いんだよっ!!家からここまで、1分もかかんねーじゃんか!」
「いやぁ~、家の近くに白い猫がいてねぇ~!一緒に遊んでたんだよ。」
俺はつっこんだ。
「いや!それが遅れた原因だから!!」
「あっはは!」
相変わらず笑顔な優。
「あっはは!」じゃねぇよっ!!
まったく…調子が狂う奴だなぁ……。
俺は怒る気も失せて頭をかいた。
「そーいやー星夜たちは?いつもより遅くねーか?」
優がのんびりと歩きだす。
「星夜とカオちゃんとクロは、風邪で休むって~。」
………は?
「3人とも?」
「そうだよー。」
優は気にもせず学校へ向かおうとするが、俺が止めた。