空の向こう側

俺達は、城下町にたどり着いた。



「俺達が初めて会った日も、城下町に来たんだぜ?」



沙羅はもう、覚えていないんだろう


少し悲しそうに笑っていた。




「沙羅、コッチ。」



俺は沙羅の手を引いてある場所に向かう。




俺と沙羅が、最初に来た場所。




この城下町で一際ピッカピカに輝いている、カジノだった。




「夏…ピッカピカだよ?」


「あぁ。こっから先は普通は俺達まだ入れねーから、年齢バラすんじゃねぇぞ。」



「へっ?」首を傾げる沙羅を引いて、俺達はカジノに入った。




< 251 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop