空の向こう側

あの日と同じ、俺は金をチップに変えて





ルーレットの席に座る。



「沙羅、好きなだけ賭けていいよ。」



俺がそう言うと、沙羅は悩む素振りを見せる事無く




全額を、0に置いた。




一つの数字に全賭けした事で、野次馬が集まってくる。



中には、馬鹿にしたような声も聞こえた。





でも、このゲームの結果は



俺が生まれる前から知っている




ーーーカタン





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