空の向こう側

分かってる


夏は来ることはきっとない




私達は偶々会って

私が勝手に振り回しただけ



友達でもなけりゃ

まして恋人なんかじゃない




でも、何か一人で月を眺めるのって寂しいなぁ

あぁ…なんか悲しくなってきた



「そうだ!」

誰もいないなら別にいい


必ず人間じゃないと嫌って訳じゃないんだから




私は思い切って湖の中に飛び込んだ。




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