きいろい青空【完】
「荷物届いた?」
「届いているよ。じゃあ中へ入れ。翼ちゃんも一緒に」
「お邪魔しまぁーす!」
中に入る。
いかにも、おじいちゃんの家みたいな部屋。
「なっつかしぃーーー!!」
「そぉかぁ?」
俺は家の中を見渡した。
昔、よく花恋も一緒に遊んだなぁ。
じいちゃんに案内された部屋には段ボールがたくさん置いてあった。
「ここが直輝の部屋だ」
「うん。ありがとう」
ばあちゃんは4年前に他界している。
だから、じいちゃんとふたりきり。
俺が引っ越しすれば、あの家にいなくて済む。
あの家にいると嫌でも花恋が近いから…
ここで花恋なしの生活…