Out-of-Eden―禁断の果実―
まだ小学生の頃、家から出てはいけない私は両親との約束を破り外に出た。




私を見るなり人は「誰、この子」と凝視しながら通り過ぎる。




私は暗闇に行きたくて、トンネルに向かった。




湿っているような、雨上がりなのかじめじめしている。



足を進めて行くと、男がぐたっとしていた。




口が切れていて、喧嘩帰りなのだろう。




そのまま放って置くわけにはいけないから。




「大丈夫ですか?」と声をかけた。



心配で血の出ているところにハンカチを押し付けようとしたら、「触るな」と払いのけられた。




初対面だから仕方ない。まずは自己紹介から




「私は――です。死なないでください!!」




名前はないから、ごもごも口を動かしながら言った。



「わかった。名前は?」



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