Out-of-Eden―禁断の果実―





「うああぁああああ」




何度も何度も声を聴かずに機械的に一か所をたたきつける




色が青くなって黒くなっていく。




林檎の痛みはこんなもんじゃねえ。




「やめてくれ」

「やめてくれ。じゃあ聞くなんで林檎がこんなことされなきゃなんねーんだ」




あんなに純粋な子を。




「あの女は俺が好きだからな、使ってやると喜ぶおも……」




聞くのが馬鹿みたいだ。




タバコを火をつけて責めつづけたところにあてると人間じゃない声がした。





「うぁ…いてえええええええ」





鉄パイプで思いっきりソイツの頭を割る。




指は一本ずつゆっくり追っていく。



軽い音がする。




ポキッ




「ごめん…なさいいいいい謝るから…ゆる…」

「おせーよ。情けかけてやったのに手出しあがって」




痛み味わえ。




林檎に手を出さないよう。その目も潰してやるよ




俺は持っていたナイフで奴の両目を潰して



林檎を抱えて



この倉庫をあとにした




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