Out-of-Eden―禁断の果実―
――――…


あのあと私は一口しか食べることができなかった。



ユイの部屋にカボチャプリンの残りは置いて行った。




顔…どんなに酷くなってるのかな?



こんなのメイクでも隠せない。


それに私はメイクはあまりしないし、メイクをするときはいつもお姉ちゃんにやってもらってる。



「おい」

「へ?」




柊斗さんだ…。




一体こんなところで何をしているんだろう。




柊斗さんとは偶然ではないかのように会う。



迎えのとき以外でも、こうして会うことが多い。



「その傷どうした」





言うべきなのかな…。




腕のこともあるし…。





「階段で転んじゃって…」





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