Out-of-Eden―禁断の果実―
思いついたありえない嘘を、私は平然と言った。




「えっと…」




柊斗さんは眉を寄せて腰を屈めて私の顔に触れる。



「痛ッ……」

「階段なのか?」

「……はっはい…」




柊斗さんはこのことウソだとわかっているのかな?





「階段で転んでねえ」



急に低い声が出され背すぎが凍った。



どっどうしよう。





「誰かにヤられたのか」

「……」

「ソイツ消してやる」

「えっとその…ほっ本当に階段…です」

「んなわけねえ」




なんでバレちゃうの?



ユイとか言えないし…。




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