僕の色、君の色
焦ると余計に体がうまく動いてくれない。
ましてや運動神経の悪い僕が、今朝に限って軽々と動けるわけがないんだけど……。

お母さんに八つ当たりする暇なく、朝ご飯も食べずに急いでいた。

全速力で自転車をこいで、残暑の鬱陶しい暑さで汗をダラダラ流しながら学校に向かった。
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