《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜
「――お兄ちゃんなら、
今日は用事で大学に
行ってていませんけど」




本当にそうだったから、
迷わずそう説明して帰って
もらおうとする。




だけど次に宮原さんが
口にしたのは、驚くべき
セリフだった。




「いえ、あの――。

今日は直杜さんじゃなくて
妹さんに聞きたいことが
あって、来たんです……!」




「……………は?」




一拍の間をおいて、
あたしは目が点になる。




宮原さんが、あたしに話……!?

一体どうして――??



_
< 198 / 448 >

この作品をシェア

pagetop