空に手が届きそうだ
「怜、階段アート出来たし飾ってくるね。」
「わかった。」
行こう、と見知らぬクラスメートが言うとぞろぞろと、出ていった。
その波に乗るように、優はゆっくり教室を離れた。
「けっこう、大変なん。」
「まぁね。」
何処かへ消えてしまった人達の後ろ姿を目で追う。
「ちょっと、手伝ってくか?なぁ、優」
と、隣を見ても誰も居ない。
「あれ、優は?」
「あっ……。」
何処に行ったのだろうと、周りを見ても居ない。
「誰か、探してんの?」
ヤッホーと、良子が教室に来た。
「優知らない?」
「さっき、職員室の方に行くの見たよ。」
「サンキュ。じゃあな、二人とも。」
純一郎は、急いで優の後を追った。
(ったく、黙って行くなっての。)
騒がしい廊下の中、仕事をする生徒達の間を縫うように進む。
優を探すが、小さくてわからない。
(とりあえず、あの部屋………。)
と、職員室に続く廊下で見覚えのある後ろ姿。
急いで、彼女の側に行く。
「優。」
「加瀬君!!!」
何事もなかったかのように、しれっと笑ってみせた。
「黙って行くなっての」
「ごめん。」
「今度からは言えよ。」
「わかった」
そう言った優の頭を、ぐしゃぐしゃと撫でた。
「わかった。」
行こう、と見知らぬクラスメートが言うとぞろぞろと、出ていった。
その波に乗るように、優はゆっくり教室を離れた。
「けっこう、大変なん。」
「まぁね。」
何処かへ消えてしまった人達の後ろ姿を目で追う。
「ちょっと、手伝ってくか?なぁ、優」
と、隣を見ても誰も居ない。
「あれ、優は?」
「あっ……。」
何処に行ったのだろうと、周りを見ても居ない。
「誰か、探してんの?」
ヤッホーと、良子が教室に来た。
「優知らない?」
「さっき、職員室の方に行くの見たよ。」
「サンキュ。じゃあな、二人とも。」
純一郎は、急いで優の後を追った。
(ったく、黙って行くなっての。)
騒がしい廊下の中、仕事をする生徒達の間を縫うように進む。
優を探すが、小さくてわからない。
(とりあえず、あの部屋………。)
と、職員室に続く廊下で見覚えのある後ろ姿。
急いで、彼女の側に行く。
「優。」
「加瀬君!!!」
何事もなかったかのように、しれっと笑ってみせた。
「黙って行くなっての」
「ごめん。」
「今度からは言えよ。」
「わかった」
そう言った優の頭を、ぐしゃぐしゃと撫でた。