守って☆タイガー
 


なっ、何だ…?まだ何かあるのか?



北野の放つただならぬ黒いオーラにさすがの俺も危険を感じ、唾をゴクリと飲み込んだ



「この写真を見ろ」


「……へっ?」



北野に突きつけられた1枚の写真…


その写真には高級車が電柱に激突して煙りを出している光景が映し出されている



これが一体何だっていうんだよ?



「これは突然道端で倒れたお前を避けようとして事故ったお嬢様専用の車だ」


「えぇっ!?」



なんと写真に映っている車は倒れた俺を避けようとして不運にも電柱に激突し、ボロボロになってしまったらしい…



「いっ、いや!そんなこと言われても俺だって空腹で倒れるなんて思ってもいねーし、車を壊そうとしたわけじゃないって!」


「黙れ、クソガキ。どんな理由があろうとお前みたいな一般人、ましてや不良少年のせいでお嬢様専用の高級車が壊れたなんて許せるか」



まるで般若のような恐ろしい表情の北野は俺に一歩ずつ近づき、ついに壁へと追いやる




いやいや…言ってることめちゃくちゃじゃねーか!

俺だって飯さえ食っていれば倒れることなんかなかったんだ!



金持ちなんだから「何はともあれ助かって良かったですね~!チャンチャン♪」で終わらせろよ!





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