ヒーロー フロム ザ アトランティス
「呆れたぁ、あなた会社の為に私たちにまで嘘ついてコクちゃんを日本に連れて来たの」
「人聞きの悪いことを言っちゃあ駄目だよ。嘘をついてたんじゃあなくて内緒にしていただけだよ」
美知子にとがめられ、洋一は慌てて言い訳をした。
そのとき美知子の父親が息を切らして帰ってきた。
「大変だ!沖で舟釣りをしていたら、突然スキューバをつけた外国人が船に乗り込んで来てひかるを連れて行っちまった」
「なんですって!?」
美知子の悲鳴と同時に居間の電話が鳴った。
「心配いらないよ奥さん。お嬢ちゃんは非常に元気がいい。つい今しがたも食事を与えに行った私の部下の腕に歯型をつけてくれたところだ」
「娘に何かしたら、ただじゃおかないから!!」
「何もしませんよ。今すぐアメリカにコクを連れて帰ってくればね」